転職の筆記試験で不安にならないためのポイントを学ぼう

転職の筆記試験の種類はさまざま

転職での筆記試験に不安はつきものです。企業が採用を検討する際、面接のほかに筆記試験を課すケースは少なくありません。筆記試験にはSPI検査のような能力検査と性格検査がセットになった適性検査のほか、一般常識または専門知識を問うもの、レポートや論文形式で回答させるものまでさまざまです。また、独自に作成した筆記試験を受けさせる企業もあります。

情報収集と試験対策の2本立てで

転職での筆記試験に備えるには企業の過去の試験状況を知ること、そして試験に向けたアウトプットをすることが重要となります。転職で不安になるのはどのような試験が待ち受けているのか、わからないことです。筆記試験が実施される企業かどうかをはじめ、筆記試験の種類や内容をできるだけ収集していけば少しずつ不安は和らいでいきます。

筆記試験の情報は幅広く手に入れよう

筆記試験の不安対策にはまず転職試験を受ける企業がどのような試験をしているのかを知ることです。

企業の公式サイトで転職試験の概要が案内しているケースがあるほか、転職情報サイトで過去の情報やSNS、OB・OGからの情報をキャッチしましょう。とくに転職口コミサイトは実際に試験を受けた先輩たちが筆記試験の特徴や準備した内容が詳しくまとまっている企業もありますので、大いに参考になります。

試験対策は効率よく

筆記試験の情報を手に入れたら、試験問題を解いたり不足する知識を頭に入れたり準備を進めましょう。ただ、仕事をしながら忙しい日々の中転職活動をする人は一から試験対策をするのは時間的にも難しいためポイントを絞ることが大切となります。

筆記試験の過去問や模擬問題を手に入れたら、一通り解いてみて間違ったところを優先的にカバーしていきましょう。間違いやすいところをそのままにしておくと本番で不安になりやすく、試験そのものがうまくいかなくなる原因につながります。いつも弱点と感じている知識や問題を重点的に解いておくことで自信となり、本番でも緊張しづらくなるのです。

試験別対策ポイントまとめ

ここからは、転職の筆記試験でよく使われる性格検査と能力検査のポイントや受け方のコツをご紹介していきます。どちらの試験も採用側が面接試験のベースに使用する重要なものです。どのような心構えで筆記試験に臨めばいいのかを把握しておきましょう。

性格検査は面接につながる大切な資料

性格検査は大企業を中心に筆記試験でよく利用されています。足し算を繰り返していき作業の特徴を判断するクレペリンやマークシート式で「はい」または「いいえ」による回答で心理学的に性格を判断できるＹ-Ｇ性格検査が一般的です。

企業側は面接前の事前判断として性格検査を使う傾向が強く、求人とのミスマッチングを防ぐ基礎的な材料に使われます。

性格検査にはこれが正しいという明確な回答方法が存在しないため不安になりがちですが、筆記試験に臨む際には、

• 真面目に取り組むことで検査結果にムラが出ないようにする
• 嘘をついてまで自分を取り繕わない
• 結果が常に活用されていることを念頭に面接での受け答えをする

といったポイントに注意を払いながら落ち着いて解いていきましょう。

能力検査は苦手な分野を重点的にカバーしておこう

筆記試験の王道と呼ばれるSPIのうち能力検査は非言語分野と言語分野に分かれています。平たくいえば大きく文系と理系の問題のジャンルがあります。「私は文系だから理系は解かなくていい」ということにはならないので、全体的な学習が欠かせません。

さて、どちらかが極端に苦手という人はいませんか。
採用側は突出して得意な分野と不得手な分野がある応募者より不得意分野の少なく平均値以上をマークする結果を好む傾向があります。もし、試験対策でいつもSPIを解いていて、どうしても点が取れない分野があるのなら、6割や7割くらいはマークできるようにカバーしておくことが大切です。

非言語分野が苦手な人で難易度の高い設問の克服が難しい人なら、基本的な計算問題は確実に点を稼いでいくという方法もあります。

一方、言語分野のことわざや慣用句は暗記で対応できるため、試験前に見返せる復習本や暗記本で確認しておきましょう。
試験前に試験対策の無料サイトやアプリを使っておさらいしておくのもおすすめです。